【ネタバレ無しドラマレビュー】

ネットフリックスで2017年にもっとも観られたと言われているNETFLIXオリジナルドラマ「13の理由 シーズン1」をレビューします。

https://www.youtube.com/watch?v=_VhqpDyv0vw

2017年「13の理由」
高校生のハンナ・ベイカーが自殺し、学校全体が悲しみに暮れていた。
同級生のクレイはハンナに想いを寄せており特に悲しんでいたが、
ある日、クレイが帰宅するとハンナからカセットテープの郵便物が届いていた。
カセットにはハンナの声で「私が自殺した13の理由と、関わった人たち」についての話が収められていた。

ドラマでは、ハンナが生きていた頃とハンナが自殺した後の物語が同時進行します。
ハンナが生きていた頃は画面がきらきら輝いてるけど、自殺後はブルートーンで暗い画面が続きます。
登場人物の表情も全然違うので、その演出もこのドラマの面白いところです。

スポンサーリンク

ミステリーとしての13の理由

第一話で基本のストーリー展開が確立され、謎が提示されます。

・一話につき「自殺に関わった一人」をフィーチャーするストーリー展開。

・ハンナはなぜカセットテープを録音したのか。

・なぜカセットテープがクレイのもとに郵送されたのか。

・カセットテープの音源を確保している人物がいるらしい、誰なのか。

そして、明るくてかわいいどこにでもいそうな普通の高校生ハンナがなぜ自殺したのか。その理由が最大の謎になります。
ドラマでは、小さな理由が積み重なって弱っていくハンナが描かれます(なかにはすさまじいものもあるけど)。
自殺する理由は「凄惨なものがたった一つ」だけではないというのもドラマの特徴だと思います。積み重なって、とどめをさされる。

結局一人だった

第一話の最初に、相談窓口の案内が流れます(ドラマの、ではなく現実のURL)。
ハンナが自殺したのは、結局一人だったから。自殺する理由の大半は誰でも経験しそうなものでした。
人は簡単に自殺する、そうなる前に相談を、というメッセージが冒頭の相談窓口案内につながってるように思う。

ハンナが自殺した後は、同級生たちや両親は自殺を止められなかったことを悔いて悩み落ち込んでいます。

でもハンナが生きていた頃は誰も気にかけていない。

自分から声をあげる、誰かが気付いてあげる、どっちもめっちゃ難しいことがこのドラマを観て分かった。

学生時代は学校が世界のすべて

「班が違えば県が違う、クラスが違えば国が違う」という言葉もあるように、
(↑の言葉ググったけど全然ヒットしない。有名な言葉かと思ってたけど名もなき誰かが言った名言だったか)
学生時代は学校が世界のすべてでした(たぶんみんなそう)。
学校生活がうまくいかない=人生がうまくいかない、は同義語でした。

「13の理由」でもハンナは学校生活のなかでどんどん追い詰められていきます。
同級生たちは、ハンナが自殺するほど追い詰められているとは気づきません(完全に犯罪を犯してるヤツすら気づいてないのが恐ろしい)。
当事者の姿、第三者の姿、双方の心情が描かれるのが興味深いドラマです。

シーズン3について

シーズン1を観たとき、シーズン1だけのドラマかと思ったけど早々に2が出ました。
そして既にシーズン3も制作決定とのこと。
かるーく観られるドラマではないので2すらまだ観てないけど、今後ファイナルシーズンに向けてどこに帰結するのか気になるドラマです。

スポンサーリンク
こちらも読まれています