【ネタバレ無しドラマレビュー(後半ネタバレあり)】

NETFLIXオリジナルドラマ「このサイテーな世界の終わり」シーズン1のレビューです。

このサイテーな世界の終わり 予告編

2017年「このサイテーな世界の終わり」
自称サイコパスの少年が人間を殺したいと思い、ターゲットに定めた少女。
性欲強めで社交性ゼロの少女に近づくため気に入られようと奮闘する少年。
やがて少女にたきつけられ父親の車を盗み二人で逃避行を始める。

原作はコミックとのことですが、アメリカンコミック感はゼロ。
内容的にはアメリカン・ニューシネマです。

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アメリカン・ニューシネマ的展開、でもポップなノリ!

アメリカン・ニューシネマは1970年代に流行った映画のジャンルです。
「イージー・ライダー」「卒業」のように暗く陰鬱なムードで、最後はバッドエンドが常の映画。
当時はハッピーエンドの映画ばっかりだったから、それに嫌気がさしてる人たちに向けたカウンターとして上映してヒットしていたらしいです。
ベトナム戦争全盛期、戦争に反対し学生運動も盛んだったので、鬱憤のたまった若者たちが映画は観たくてもハッピーな気分じゃない、という流れから量産されたジャンルらしい。

私はアメリカン・ニューシネマが大嫌いです。くよくよ悩んでんじゃねーと思います。
アメリカン・ニューシネマ嫌いの私ですが、「このサイテーな世界の終わり」は大好きです。
ポップでロックでプチコメディな主人公二人が楽しい。

互いの独白(毒吐)が楽しい!

主人公の少年少女二人にフォーカスしてストーリーは進みます。
早く殺したいから少女と仲良くなりたいけど少女に振り回されるおかしなサイコパスと、
自由気ままで人の気持ちが分からないけどさみしい感情を抱えている少女。
二人が旅するロードムービーです。

ドラマでは、二人が心の声(独白)を言いながらストーリーが進行していきます。
現状を嘆いたり楽しんだり、心の中で互いに突っ込んでいたりと、独白を聞くのが笑えて楽しい。
また、二人の内面が徐々に変わっていく様子も独白から見て取れます。
互いに成長し未来に向けて一歩踏み出そうとしてるのに、暗く悲惨なラストに向かっているような雰囲気でハラハラします。

【ここからネタバレ!】大人たちから逃げたい少年少女

 

 

変態おじさんや自分の保身のためにしか動かない最低な父親など、サイテーな大人たちとともに、
息子の身を心底案じる父親や刑事など「良い大人」も出てくる。
そんな大人たちに見切りをつけて外国へ逃げようとする主人公たち(まさかのボートで)。
それを追う刑事たちに少年が撃たれるシーンでドラマが終わる。
少年はこの日18歳になったので大人の刑法で裁かれることが確定している。

↓にも書いてある通り続編があるので死んでないと思うけど、刑務所暮らしは確定?
次回は裁判物になるのか、刑務所暮らしか、脱獄か、保釈か。なんにせよ二人の活躍がまた観られるので楽しみだ!

シーズン2制作決定!!

この大好きなドラマのシーズン2が制作決定とのこと!! 嬉しい!!
シーズン1で完結しそうなラストだったし、そもそも売れてるドラマなのかもよく分からなかったから青天の霹靂。
おそらく遅くとも2018年春までにはリリースされるでしょう。
来年の楽しみがまた増えた!

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