【ネタバレ無し映画レビュー(後半ネタバレあり)】

低予算で制作され大ヒットを記録したホラー映画(ホラーってこのパターン多いな)「イット・フォローズ」のレビューです。

2015年「イット・フォローズ」
彼氏と初セックスを終えた少女が監禁される。
彼氏から「性交してそれを移した。それに捕まると死ぬ。それはゆっくりやってくるから逃げてほしい」と言われる。
やがてやってくる「それ」は老婆から大男まで様々な姿で現れる。
徒歩より遅い歩みでやってくる「それ」から逃れる恐怖を描く。

この映画は、低予算でもアイディアがあれば面白いものが作れる教科書として映画学校に提出されることでしょう。

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それがついてくる

謎の存在、「それ」。
「ゆっくりやってくる」「様々な姿をしている」「捕まると死ぬ」以外に何者かは明かされません。
うつろな表情でゆっっっくり近づいてくる「それ」が怖い。
捕まれば死ぬルールだけど小走りで回避できるほどノロいからすぐ逃げられるが、
ある程度離しておかないと睡眠すらできないという面倒くさい恐怖感にさいなまれる主人公。

そしていろいろな姿の「それ」だけどすべて人間の姿なので、ただの歩いてる人間すら化け物に見えてしまう。
簡単に逃げられるのに、どこに逃げても必ずやってくる「それ=死」逃れるためにひたすら走る主人公。
ホラーとしての怖さとともに、主人公が友人たちに協力してもらいながら「それ」を回避する方法、退治する方法を探り実践していく様も謎解きミステリチックで面白い。
捕まるだけで死ぬのに、たまにぼーっと座ってしまう主人公の姿もホラー映画のご愛敬として楽しいです(そっち行くなよ! って思ったやつはそっち行くパターンw)。

【ここからネタバレ!】メタファーとして

 

 

 

 

この映画を観て、「それ」が性病のメタファーっぽいと思いました(たぶんほとんどの人がそう思いそう)。
簡単にセックスする若い人たちは死と(性病と)隣合わせって言いたいのか? と。

映画評論家の町山智弘さんがラジオで「イット・フォローズ」監督のデヴィッド・ロバート・ミッチェルのインタビューを紹介していました。
監督によると、性病のメタファーではないとのこと。「愛の物語だ」とのこと。

関係ないけどアメリカ人って愛ってすらっと言うよね。
夏目漱石の血を引く生粋の日本人である私はパソコンで打ち込むのすら恥ずかしい。

ラスト直前に退治したように思えた「それ」が主人公たちを追ってくるような描写があり、主人公たちはそのことに気付いているように見える。

ラストシーンを観て、主人公の少女と友人の男の子がセックスして二人で「それ」を分け合いながら生きていこうという意思を感じました。
確実に迫る「死」を二人で分け合えるほど信頼している姿が描きたかった、と監督はインタビューで言いたかったんじゃないかと思いました。

ネットでそのインタビュー探してみたけど見つからず……。
おそらく↓のインタビューっぽいけど、英語が読めないから分かりませんぬ……。

「イット・フォローズ」監督インタビュー

続編について

「イット・フォローズ」の続編はおそらく無いでしょう。これの続編作るのは超野暮。
しかし監督の最新作「アンダー・ザ・シルバーレイク」が10/13から公開される!
カンヌ国際映画祭にも出品されてたとのこと。全然知らなかった。

今度はホラーではなくサスペンスミステリらしい。
うーん……微妙。DVDで観ようと思う^^;
監督、次回はホラーが観たいです。

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