ジュラシック・パークシリーズ20周年記念作品、シリーズ5作目の「ジュラシック・ワールド 炎の王国」。
決してつまらなくない、むしろ面白い、しかし大手を振って「面白かった!」とは言えない映画。
面白いようで面白くない、ちょっと面白いけどインドミナス、テメーはダメだと言いたくなる。

ジュラシック・ワールド 炎の王国 予告編

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ワクワクする前半の冒険だがしかし。

ジュラシック・ワールドが閉園して4年、島で火山が爆発の前兆を見せているため、残っている恐竜を救うために主人公たちが乗り込む。
しかし引率軍人は恐竜の兵器利用をもくろんでおり……。

まず、軍が〇〇を兵器利用するため暗躍という設定は、人類が誕生してから1兆回ぐらい映画で使用されてきたネタだけど、面白くなればOKです。

前作で活躍したヴェルキラプトルの「ブルー」とその他の恐竜を救いたい主人公一行と軍人の対決、
大爆発する島で逃げまどう大量の恐竜が画面いっぱいに現れる超ワクワクするシーン。
見どころたくさんだけど、所々でひっかかる部分が……。 

ご都合主義の教科書として映画学校で使ってほしい。

まず、住んでいる生き物が絶滅するぐらい大噴火する火山がある島にテーマパークを作ろうと思った経緯が知りたい。
映画では、このあと島沈没したんじゃね? と思うぐらいの大爆発だったんだけど、
これは1作目で恐竜が暴れまわらなくてもいずれジュラシック・ワールドは閉園してたと思われる(大量の被災者を出して)。

そして火山灰にモロに飲み込まれたのに、後から元気に泳いで登場する主人公。
映画の製作者は火山灰のことをたくさんの煙だと思っているはず(火山灰は数百度だから火傷じゃすまぬ)。

そしてここが一番理解できないところ、嫌がる主人公を無理に島に連れていった理由が
「恐竜の専門家でありブルーの育ての親だから、恐竜が捕まえやすくなる」だったはずだけど、
軍人結局麻酔銃乱射で恐竜捕まえとるやんけ。
なんなら主人公にも麻酔銃打って溶岩地帯に放置して殺そうとしたやんけ。
恐竜密猟したい気持ちはまだ分かるけど、わざわざ殺人まで犯そうとするとは完全にシリアルキラー。

主人公殺すメリット何も無いから理解不能。つーか島に連れてくんなや、本人嫌がっとるやろが。

インドミナスラプトル、テメーはダメだ。

前作のラスボス、インドミナス・レックスは最高でした。
Tレックスやヴェルキラプトル他の恐竜の遺伝子を配合したハイブリット、
Tレックス以上の巨体と狂暴性、体を保護色に変えられる、他の恐竜と会話して操ることができる。
最高のラスボスでした。

「炎の王国」のラスボス、インドミナス・ラプトルはラプトルをベースにしたハイブリット。
小さい体で素早い動き、頭の良さが売りという、個性がこじんまりすぎて売り出すのが難しいアイドルみたいなラスボスになってしまった。
例えるならラスボスはトランスフォーマー級かと思っていたのに実はワゴンRだったときの残念感にも似て。

この小さなインドミナスと広いお家の中を逃げ回ったり時に反撃したりしなかったりする映画。
何より、近隣に町があるという描写があったのに、逃げ出した大量の恐竜含め町に行かないのが納得いかない。
広めのご家庭を逃げ回るんじゃなくて、町で大暴れ! が見たいのに!

次作が早く観たい!

ジュラシック・パークシリーズは子どもの頃から観てるし、前作のジュラシック・ワールドがめっちゃ面白かった。
炎の王国は面白いけど、期待しすぎたしご都合主義多し。

最後にラストシーンについて、かわいいブルーが何の罪もない一般市民をこれから喰い殺すのかと思うと気が滅入るわ。

でも次作もきっと映画館で観るはず。
ワールドからのキャラクターは好きだから、できればこのメンバーがまた観たい!
次作も期待。

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