【ネタバレ無し映画レビュー】
NETFLIXオリジナル映画「パパと娘のハネムーン」のレビューです。
2018年「パパと娘のハネムーン」
結婚式当日、新婦や出席者の前で「仕事を最優先するのが耐えられない」と新郎に結婚破棄宣言された主人公。
式には幼少のころから疎遠だった父親も出席しており、その夜、記憶が無くなるまで父親と飲み明かす。
次の日目覚めると父親と二人、ハネムーンで乗るはずだった豪華客船の中にいた。
主演はテレビドラマ「ヴェロニカ・マーズ」の高校生探偵役でブレイクし、
最近は「アナと雪の女王」のアナの声優も担当したクリステン・ベル。
近所に居そうな普通のお姉さん感が好きな女優。
男と女の描き方今昔
最近のディズニー映画に特に顕著に表れてると思いますが、
最近の映画は女性が強い。
昔のディズニー映画は眠ってたら勝手に王子様がやってきてハッピーエンドだったけど、
今のディズニー映画は眠ってる王子様をひっぱたいて連れまわし悪を倒すような感じです。
「パパと娘のハネムーン」はディズニーじゃないけど、強い女性が主人公の映画です。
会社のトップ営業マン、誰が相手でも主義主張はハッキリ言い、芯がある強い女性。
結婚が破談したのは主人公が式の最中までスマホで商談をしてることで新郎が愛想をつかしたから。
この映画は、仕事と私どっちが大事なのと男が言うイマドキな展開で幕を開ける!
仕事vs家族
酔った勢いで船に乗ったために、一週間職場から離れ旅をすることになる主人公。
父親は主人公が幼少期に家族のもとを去ったことを悔いて謝罪してるけど、
主人公の意識は仕事に向いているので父親の言葉は響かない。
破談を「仕事が一番だからこれで良かった」と同僚に公言してるのに、
会社のPCの壁紙が婚約者の写真だったことに気づいてデスクの上をめちゃくちゃにするぐらい弱っている主人公。
船の上でもスマホでビジネスメールを打ち続け家族に向き合わず景色もレジャーも楽しまない。
父親との確執が解消できるのか、そして家族が大事なら仕事は大事じゃないのか、
この主人公がどのように変わっていくのか(そもそも変わらないのか)がストーリーの核で、見どころです。
私には休みが必要。
この映画の好きなとことは、価値観を押し付けないところです。
これ系の映画は得てして家族が大事と言いがちで、実際この映画も家族が大事というテーマなんですが、
主人公はただ気づくだけで、他の登場人物が「仕事<家族」を強要しない。
仕事も大事、だけど休みが必要と宣言するシーンが好きです。
仕事も大事、家族も大事、何事もバランスだと思います。